「あ、・・・雨。」

 私は雨が好きではない。

 昔の・・・・あの時のことを思い出すからだ。





      さようなら??




 ある日―――――――

 天気が良いので外で洗濯物を干していると、

 「あ、・・・雨。」

 急に空が曇りだして雨が降ってきた。

 「ロキ様、傘持っていかなかったけど平気かなァ?」









 ここは神界。

 そして私は、ロキ様の身の回りのお世話をしている

 毎日平和に、楽しく暮らしています!




 ところが、そんな私達(どちらかというとロキ様)に思いもよらない事件が起こりました。














 「ただいま・・・・。」

 「ロキ様!お帰りなさいませ。・・・そんなに濡れてしまって・・・。オーディン様から傘をお借りすればよろしかったのに。。」

 ロキ様は、思っていたよりもずぶ濡れで帰ってきた。

 「今タオルを・・・・。」

 「、ボクのことは気にしないでいい。それより、今から話すこと、驚かないで聞いてほしいんだ。」

 「はい。・・・何でしょう?」

 なにやら、ずいぶん深刻な話らしい。真剣な顔だ。























 「・・・え?今・・・・何とおっしゃいましたか?」

 「だから、ボクは神界を追放されるんだ。今ここにいられるのは別れを告げてこいと言ってるらしい。」

 たった一言だが、にとっては重い一言だった。

 「イヤ・・・・・。私はずっとロキ様と一緒です!ロキ様が追放されるなら私も付いていきます。」

 「無理だよ。人間界は危ない。には危険なんだ。」

 「でも・・・。」

 「仮にを連れて行っても、必ずしも君を守れる訳じゃないんだよ。。」

 は、もう何も言い返せない状態だった。

 「ごめん・・・ごめん。」

 ロキ様は何回も私に謝った。何回も・・・何回も。

 そして、私が「いいんです」と答えると、寝室に行ってしまった。











































 私は思った。

 何で?何でロキ様が?

 追放と言うことはもう会えないの?

 どうして私は連れて行ってもらえないの?

 人間界はそんなに危ないの?

 いろいろと考え事をしていたら、いつの間にか寝てしまった。












































 「ん・・・・・・・・もうこんな時間。」

 私は朝食の準備をしてロキ様を起こしに行くと、

 「・・・ロキ様?」

 ロキ様はどこにもいなかった。

 「まさか、もう?・・・うそ・・・そんな。。」

 そう。ロキ様は朝早くに家を出て行った。

 人間界に追放されてしまったのだ。

 「何でこんな早くに・・・。まだお別れ言ってないのに。「さようなら」って言ってないのに・・・。」

 はロキが自分のことを、さようならも言わずに家を出て行くほど嫌っていたのかと思い、

 更に悲しくなり、泣いてしまった。

 だが、ロキはのことを思って、何も言わずに家を出たのだった。


 「・・・ごめん。」























 ロキ様がいなくなってから何日か経った。


 私はロキ様がいなくなってからというもの家に閉じこもり、

 人と接触することを嫌がった。

 周りから見れば、絶望の中にたたずんでいるように見えたのかもしれない。

 でも、心の中では、ある決心をしていた。
















 それは・・・・・・・人間界に降りると言うこと、

 ロキ様に会いに行くと言うこと。





 「ロキ様・・・今は無理ですが、いつかきっと・・・きっとあなたに会いに行きます。

 だから、それまで待っていてください。」

















(2004 05 03)
もらっちゃった、もらっちゃいました夢小説!!
星月瑠璃さんのサイト、BLUE&BLUEより、200及び210を連続してゲット、そしてお願いしていただいた魔探偵ロキの夢小説です。
管理人はこの方のサイトにて初めてドーリーム小説というものに会ったんですよー!!
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